ポートガス・D・ルージュは悪魔の実の能力者~能力者なら生きている? 能力で寿命が尽きて死んでいる【ワンピース060】

ロジャーの子を産んだポートガス・D・ルージュは悪魔の実の能力者で、寿命を提供する能力。そのために寿命が尽きて、この世の人間ではなくなったという解説。

ポートガス・D・ルージュが死んだのは、ロジャーの息子を産んですぐ。吐いたような血が飛び散っていて、出産に立ち会ったガープは冷や汗を掻き青ざめる。(56巻・551話)

チャンネル管理人は、ガープが青冷めた理由を、ガープに孫が生まれた喜びと、娘ルージュが死んだ悲しみの混ざった顔という表現をしていたが、別の理由でガープが青ざめたと考え始めた。

肉親ならばともかく、ガープは赤の他人の死には動揺しないと考えられるのだ。しかし、意外な死に方をした場合には、焦ることもあり得る。ルージュの死はガープに取って想定外だったというわけだ。また、その死に様は、想定外に無残さだったのだろう。例えば、寿命が尽き、顔が老婆になってしまったとか。倒れたルージュの腕を見るに、特にシワはないが顔はひどいこともあり得る。

ルージュは恐らく吐血して死亡したわけだが、死亡した姿は明確になっていない。それをいいことに生きているという見当外れの主張もある。

ルージュが生きていることはあり得ない。ルージュの願い(出産)が叶い、赤子も無事な以上、更にルージュが生きているのに、ガープがあんな顔をするわけが無いのだ。吐血程度でガープが青ざめるはずもない。

当チャンネルでは、ルージュはビッグマムとガープの娘だと考察している。

根拠を簡潔に語っておく。マムの娘の名前がお菓子になることは通念だ。プラリーヌ・ルージュという菓子があり、プラリーヌはプラリネのフランス語。マムの29女にプラリネという金髪そばかす女がいて、ルージュも金髪そばかす女。

当チャンネルでは、ルージュが生んだ赤子ルフィはエースと入れ替わったという考察もしている。アニメだと明確だが、生まれた子にソバカスはない。(アニメ460話)

ルージュが生んだのはルフィの場合、ルフィがガープの孫となれば、ルージュはガープの娘確定。生んだのはエースという誤誘導を信じる場合でも、ガープとエースが家族扱いとなれば、エースの祖父がガープとなる。

ロジャーは生きていれば77歳で、ガープは78歳。ガープは育ての父を名乗れるはずなのに、エースからジジイ扱いとなれば、実の祖父だから。ガープ自身もエースの死に直面して涙するし、センゴクやダダンもエースをガープの家族として扱っている。ロジャーの息子をかくまったことをセンゴクは把握していた。にもかかわらず、ガープは罪を問われない。自分の孫ならば、情状酌量というわけだ。

サボはアニメで「エースとルフィの爺ちゃん」と呼ぶ。

ルフィとエースにも似ているところがある。
●鼻くそをほじる(ガープの癖)
●すぐに寝る
●意志を曲げない
●仲間を大切にする
●大食らい
●髪の色が同じ
違うところもたくさんあり、イトコ程度の似具合だ。

ワンピースの世界でも、赤子を20ヶ月も抱えることは不可能だ。
根拠としては、もし可能ならば海軍は捜索を打ち切らずに続けることになる。
打ち切った以上は、ワンピースの世界でも、母体が胎児を20ヶ月も抱えることはできない。
つまり、悪魔の実の能力で、ルージュは胎児を腹に抱えていた。

能力で抑えたのならば、出産後に死ぬのはおかしいので、能力者ではないという説もあるが却下となる。
そもそも、ルージュの能力は「相手の年齢を操作する能力」ではない。赤子の成長を操作したのではなく、自分の寿命を提供して、赤子の寿命を延ばしたのだ。
寿命の提供は等価ではなく、ルージュの命1年につき、胎児の命が1週間という換算だ。20歳前後のルージュは、60年程度の寿命を提供し、胎児に60週間……1年と2ヶ月程度を与え、その期間を加算して腹に抱えることができた。結果的に胎児を20ヶ月抱えることができた。

ジュエリー・ボニーにしても年齢を操作する能力ではなく、寿命を移動する能力。結果的に一方が老人に、一方が子供に変化する。ルージュの能力とボニーの能力は同じなのだ。ボニーの場合は適性が抜群で等価交換となる。悪魔の実がルージュからボニーという別人に渡っている以上、ルージュが死んでいる根拠となる。

ルージュがボニーではない理由をまとめる。
・髪の色が違う
・そばかすの有無
・人格が違う
・口調が違う
・ボニーの特長(大股開き、大食い)はルージュにはない
・ボニーはエースの姉妹というのはデマ(ボニーを赤犬の娘だとか語る話よりはマシにしても)

そもそも、どこから同一人物というデマが発生したのか。「2人の能力が同じ」「ルフィはやっぱりエースの弟」という説で、同一人物説を採用するのだろうか。ロジャーとルフィが似ているならば、ロジャーがルフィの子で、エースは全く別の父と母を持つという考察でいいのだ。

出産の前後の話に戻そう。
ガープとルージュが実際に対面したのは、ルージュが赤子を産む前日の夜だった。
まず、ここで1つ疑問だが、どうして赤子を産む前夜にガープがタイミング良く来れたのだろうか? 理由は簡単で、出産しそうなのでルージュ本人が呼んだのだ。ではなぜ海軍のガープをルージュが信じる事ができたのか? そのテーマで1つのムービーを作っているので、結論だけ語る。
ガープによって悪魔の実を受け取ったからだ。胎児の成長をなんとかできる悪魔の実をガープから受け取って、実際に制御できたからこそ、ルージュはガープを信頼できたのだ。それ以外に、ルージュがガープを信じる理由はない。確かに「ルージュがガープを実の父だと知っていた」という場合には、ガープを信じるだろう。しかし、アニメを見る限り、ルージュはガープの顔を知らなかった。ガープでさえ、ルージュの実際の顔を初めて見るような態度だった。少なくとも、大人のルージュの姿をガープは知らない。「父親だと知っていた」という話を認める場合、「ルージュがガープの娘」という当チャンネルの説を支持することになり、特に争う部分ではない。

ガープはルージュと出産前夜まで会っていないにもかかわらず、赤子が20ヶ月腹にいたことを疑問に思わない。ガープはルージュの能力を知っていたことになる。この態度もガープがルージュに悪魔の実を渡した証拠だ。なぜ海軍のガープがルージュにそこまでするのかの理由こそが、父娘という関係だ。娘の出産に立ち会う父親という自然なシーンの表現でもあるわけだ。

ロジャーは自分に赤子ができることを、「信じられるか? 俺にガキができる」と称しており、最初で最後の子供と言える。ルージュ以外の女の身体を知らない?
ロジャーとガープの会話では、ロジャーの子を孕んだ女は処刑だとガープは認識していた。しかし、ロジャーは「だからお前に言った」とガープへ言う。つまり、ガープには、その女をかくまう理由が最初からあったのだ。娘以外には考えられない。ルージュがガープの妹だと年齢差が不自然だし、妹の存在を知らないことは考えにくい。保護の願いに対し、「勝手なこと言うな」と拒否するガープに対し、ロジャーは「いやァ、やってくれるさ」とガープが保護してくれることを確信して語る。

作中でDの一族だと判明している人数は実は少ない。10人程度だ。ルージュがその希少なDである理由は簡単で、モンキー・D・ガープの娘だからだ。
ルージュがマムとガープの最後の子供と仮定すると、ガープがマムと離婚した(マムから逃げた)時にマムのおなかの中にルージュがいることもあり得る。この場合、ガープはルージュを見たことが無い状況になる。もちろん、幼少期のルージュをガープが見たことがあって、大人になったルージュと初対面という設定でも問題ない。
ルージュの姓がポートガスである理由を説明する。ルージュは嫁いだからこそ、マムとガープの娘なのにシャーロット・Dやモンキー・Dではなく、ポートガス・Dなのだ。マムの娘は結婚しても姓は変わらない法則なのだが、ルフィの実の母親を作者が隠すためならば、例外を準備していい。なお、ルージュに関しては、マムのヤバさを知った夫ガープが、娘ルージュをポートガスへ養子に出したという思考も可能だ。また、ガープの家族はチンジャオ(尖り頭)に狙われていたので、隠す意味でも養子は妥当だ。

当チャンネルでは、ポートガスの理由として、「ルージュ既婚説」「ルージュ養子説」の2つを用意した。両方共に、当チャンネル・オリジナルの説だが、当チャンネルとしては「ルージュ既婚説」を前に出す。既婚というのは、ロジャー以前に嫁いでいたという意味だ。また、ロジャーとは結婚はしていない。

ただ、特定できる何かは無い。あくまで状況証拠として、説明が可能という段階だ。もちろん、この段階でも冴える人ならば、ガープとのマムの娘だと確信したろう。

メタ推理となるが、読者・視聴者の考察で「どうせロジャーの息子か孫息子がルフィでしょ」となっていたら、作者は嫌だ。特に連載開始当初は、噂や質問が絶えなかったろう。そこで作者は、「エースこそがロジャーの息子(だけど実は人物は入れ替わっている)」というトリックを実施することで、大半の読者を「ルフィの父はドラゴン」へと誤誘導し、「ロジャーの息子だ」という正論を語る人があたかも馬鹿や妄想者かのような状況を造り上げているのだ。「父はドラゴン」と物語内の人物のみならず、読者・視聴者にまで信じ込ませた作者の表現は見事と言える。

ルフィはドラゴンの写真を見て「あんま、似てねぇな」と語る。ドラゴンの方もルフィの活躍について、全く興味が無い。本来は隠したい作者が可能な精一杯の「偽親子の証拠」だ。ドラゴンの妻はボニーだと考察しているが、ボニーはルフィの活躍に注目している。これはボニーとルフィが親戚で、ドラゴンはルフィとはあくまで義理の家族関係という表現だ。

主人公の目標=父親が達成しているという法則が少年漫画の王道だ。差し当たりナルトが該当し、他に具体例を挙げなくても、法則に沿う作品が色々と見つかるはずだ。海賊王=父親が達成しているという法則の方が、ガープの怪しい父親宣言よりも重視すべきだ。

ガープがどうして孫であるルフィと、同じく孫であるエースを交換したかだが、処刑されたロジャーの息子と、死亡したルージュの息子は、もう二度と産まれない。より生きる確率の高い方へルフィを位置づけた。エースは悲惨だが、ガープの言い付け通りに海兵になっていれば無問題だった。また、エースにはバルトロメオという種違いの兄がいるというのが当チャンネルの説だ。母親はボニーで、父親はあいつ(別ムービー語る)となる。

ガープの話に戻し、出産後にも娘ルージュが生きているのならば、次の子供を作ればいいわけで、交換の必要は無い。ロジャーの息子は悲惨な運命になったとしても、父ガープとしては娘ルージュの子供さえ新たに生まれればいい。やはり、ルージュが死んでいるからこそ、交換する気になったのだ。

ちなみに、ビブルカードが消滅している以上、エースも死亡している。
ロジャーもルージュもエースも死んだとなれば、いったい作者は何を表現したのか不明だ。
ルフィとして生きているならば、最高の演出だ。
エースが今後、生き返る可能性がゼロだとは言わないが、死亡は確定となる。

まとめだが、ルージュは能力者で、既にこの世の人間ではない。また、悪魔の実はガープが準備している。
ルージュには適性がなく、無残にも死んでしまったことがガープには予想外で、死の姿を見たことも相まって、うろたえた顔になった。もっと顔が崩れてしまうところを孫の誕生と娘の望みが叶った喜びで、かろうじて涙は流さなかった。

ルージュが能力者である根拠をまとめる。
●ワンピース世界でも20ヶ月胎児は無理だから
●ルージュの能力は寿命を移動させる能力だが
適性がなく効率が悪かった=ルージュが死んだから
●ガープが20ヶ月胎児を当然の認識でいる
●ボニーという姉妹っぽい人物が同等の能力を持つ
●母と判断できるマムが寿命を奪う能力者

作者が明確にしていることだけが作者の表現ではない。赤子に光を当てて、ソバカスがないことを判別しにくくしたりとか。ガープがルフィに「お前の父の名はドラゴンだ」と語った時に見せた偽証の行動なども作者の表現なのだ。そして、そのような隠された表現を読み取るのが当チャンネルとなる。

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