妊婦ルージュは父親のガープから悪魔の実を受け取った【ワンピース016】

ルージュは悪魔の能力で赤子の成長を制御した。その実は父親であるガープから手に入れたからこそ、臨月にタイミング良くガープが参上できた。

ルージュが赤子の成長をなんとか制御できた要因は悪魔の実の能力で、その実はガープが娘のルージュに渡したという解説をしてゆく。

まず、ルージュとロジャーが結婚していると思っている人がいるので語る。
結婚していたら、ルージュは即逮捕でしょ。結婚で苗字も変わるはずだし。ロジャーとルージュは結婚しておらず恋人・愛人のような関係だ。

主題だが、ガープはルージュの子が生まれる前日の夜に、ルージュと出産の件で初めて面会している。

前日の夜に初めてという所がポイントだ。
要するに、妊娠から20ヶ月経ってから、ガープがルージュに会いに行ったのだ。
その時のルージュは味方を迎える表情をしていた。
よりによって海軍で自分を狩るかも知れないガープが来た時に余裕の顔は見せられないのだ。

ガープがこのタイミングで現れるということは、ルージュが長期間、赤子を腹に抱えていることを知っていたからだ。ではなぜ、ガープはその事を知っていたのだろう?

ルージュは妊娠の時期のことを誰にも言ってはならない。もちろん、産院の医者や看護婦にもだ。まさかルージュが、海軍のガープ相手に「私は長く赤ちゃんをく抱えているので、妊娠から20ヶ月くらいの時に来てください」と言うはずもない。

つまり、ガープこそがルージュに、腹の中に赤子をかくまえるよう仕向けた。ガープはルージュがロジャーの愛人だとは聞いていたろうから、その女に実を渡すことになるワケだ。


もう1つ大きな疑問がある。ガープはなぜ、ロジャーの赤子を、急にかくまう気になったのだろう?
ルージュを逮捕する立場ではないのか?
ロジャーの一族は皆殺しというのは世界政府の命令で、海軍所属のガープは命令に従わねばならない。
シッカリと任務を遂行する男だからこそ、中将という地位を得ているのだ。実質は大将になれる所を、断わっていたに過ぎない。

海軍本部の指令でロジャーを追い詰めたのはガープ張本人だし、深く関わった人物が処刑というのも理解しているガープだ。女、子供がいても処刑対象ということも想定内のはずだ。

56巻・551話には、ロジャーがガープに赤子のことを頼む回想シーンがある。
ロジャーが「お前が守れ。いやァ、やってくれるさ」と言ったとしても、そんな事でガープの気が変わるわけがない。しかし、むしろ、ロジャーはガープがルージュとその子を保護してくれると確信を持っていた。

この時は、ガープは知らなかったのだ。まさか、自分の娘であるルージュが、ロジャーの孕ませた女だとは。

海軍の任務を取るか、ルージュの父を取るかで、ガープは父親を選んだ。
「いやァ、やってくれるさ」というロジャーの口ぶりは、そういう事だったのだ。

海軍の本格的な捜査に、ガープの打てる手も限られてくる。
ただ、海軍の捜査方針を知っていたガープは、どんな実を食わせることが解決方法になるか考えて、年齢操作の実を選んだのだ。

ルージュが能力者である根拠だが、能力なしに母親が20ヶ月も腹に抱えることは不可能だと判断したからこそ、海軍は捜索を打ち切った。現実でも20ヶ月は無理で、漫画の世界であっても、海軍が捜査を打ちきる以上は無理という所は同じなのだ。

悪魔の実は、誰でも自由自在に操れるわけではなく、あくまで適正や訓練次第。
子供を産みたいという理由で急遽、身につけた能力では、自分の寿命と引き替えに、赤子の成長を緩やかにすることしかできなかった。

ルージュに悪魔の実を贈ったガープだが、結局はルージュは自分の身体までは制御できずに血を吐いて他界した。

そしてガープは、ひどく青ざめる。
元気な赤子が生まれたというのに、どうしてガープは顔が青ざめて引きつったのだろう?
ガープの実の娘だからこそ、ルージュの死で泣きたいのを堪えることになったのだ。

赤子の誕生で、ロジャーとの約束を果たせたとも言えるシーンで、顔がこわばる理由はルージュにも想いがあったからだ。
ガープの顔の意味は、孫の誕生で喜ぶべき感情と娘の死が混ざった表情だったのだ。

ルージュが死んでいないという話は却下。ガープの顔は、人の死を見た顔で、もし生きているならば、赤子の誕生に加え、母体の無事で、ニヤケないといけない所だ。

海軍の大物となれば、海賊を今までに何人も殺してきたろうし、殺す指令も出したろう。女子供でも容赦してはならない。
ガープはルージュが自分の娘だからこそ、そもそも、かくまう気になったのだ。

ルージュが産んだ子が誰かも考えておこう。赤子にはチーク(頬の赤面)が描かれていて、ソバカスの有無を判別できない。つまり、エースという証拠は無い。

もちろん、双子を産んだ表現は無いし、先に女の子が生まれていたら、とっくに海軍に見つかってしまっている。つまり、「ルージュがボニーの母親説」は崩れる。(双子の話は別ムービーで強く却下しているのでどうぞ)
ルージュが死んだ後は、悪魔の実はボニーが受け継ぎ、抜群の能力を発揮する。ガープを介してボニーに渡った可能性もある。なんせボニーもガープの娘なのだ。(ガープの娘達の話も、当チャンネルのムービーをどうぞ)

ルフィとガープが近親という表現は多彩だし、実はエースとも家族と扱われている。
ガープとエースとを家族と扱うキャラとしては、ダダンとセンゴクとなる。もちろん、ルフィもだ。
となれば、ルージュが生んだのがエースにせよルフィにせよ、カープとの血縁を作るためには、ルージュがガープの娘である必要がある。当チャンネルでは、もちろんルージュが生んだのはルフィと判断している。

話は一旦、変わり、海賊旗は一般的にジョリー・ロジャーと呼ばれるのだが、ジョリー・ルージュ(血のような赤)が語源という説がある。(もう1つは悪魔を意味するオールドロジャー)

ジョリー・ルージュをワンピース風にすると、ジェリー・ルージュ。つまり、スイーツのゼリーが苗字で、ルージュが名前だ。もう1人、ジェリーがつく女がいて、ジェリー・ボニー。ボニーとルージュが姉妹である可能性を高める。スイーツが苗字や名前につくのはビッグマムの血縁である証拠。

同様に、史実の女海賊アン・ボニーは、アアン・ボニーで、アアンの部分にDをつけてダダン・ボニー。アンとは和製スイーツの「あんこ」のことだ。ダダンとボニーが姉妹である可能性を高める。

ルージュが生んだのが誰であれ、ダダンがルージュの姉となれば、父親のガープによって赤子の面倒を見させられる道理が発生するというわけだ。

纏めだが、ロジャーが女と赤子をかくまってくれる確信を持てること、ガープがルージュをかくまう理由と、ガープが20ヶ月抱えた後の臨月に立ち会えた現状を考察すると判明するのだ。

ルージュは悪魔の実の能力で赤子の成長を制御した。その実は父親であるガープが手に入れたからこそ、臨月にタイミング良くガープが参上できたというわけだ。

もちろん、生まれた赤子はガープの家族なのだ。

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