エースは覇気を持っていない、ロジャーの息子ではない~覇王色の覇気使いのリスト【ワンピース021】

ルフィの覇王色の覇気はロジャー譲り。シャンクスはシルバーズ・レイリーと元女帝シャクヤク譲り。

ルフィが覇王色の覇気を持っていることは知られている。
蛇姫の妹達との戦い(53巻・519話)、頂上戦争(58巻・569話)、魚人島の戦い(64巻・634話)などで発揮した。

頂上戦争で見せた覇王色の覇気に対して、ガープは「やはり持って生まれたか」と語る。(58巻・570話)

ここで覇王色の覇気を確実に持っているとされるキャラクターを挙げておこう。

・ルフィ
・ゴールド・ロジャー
・シルバーズ・レイリー
・シャンクス(58巻・570話)
・白ひげ(58巻・570話)
・ハンコック(女帝)(53巻・519話)
・ドフラミンゴ
・チンジャオ(ハゲ尖頭)

エースも覇王色を持っていると語る人がいるが、その根拠としては処刑の10年前に、地元のゴア王国のゴミ捨て場で海賊達を倒したシーンを挙げている。それ以外には無い。

60巻・587話でエースが「ルフィに手を出すなァ」と叫んだ時に、海賊が倒れるのだが、その時のルフィは顔が隠れていて、覇気を使ったのはルフィの可能性も充分にある。

エースは頂上戦争時に処刑から逃れようとルフィと一緒に戦うが、覇気を出した様子はない。覇王色どころか、覇気そのものを発揮するシーンがないのだ。

そして、赤犬にこてんぱんにされる。ネットの考察者は、マグマと炎なので相性が悪く、エースは覇気以前の問題で敗れたと称しているが、他の部分でも覇気らしき要素は存在しない。ましてや覇王色の覇気の形跡はない。
やはり、子供の頃にエースが出したとされるその覇気は、倒れていたルフィが出したと考えられる。

頂上戦争でルフィが覇王色の覇気を出し、ガープが「やはり持って生まれたか」とルフィに関して語る。では、誰の覇王色を引き継いだのだろうか? ガープ自身には覇王色の覇気を使った表現はない。よって、ルフィの父親の事を差していると考えていいだろう。もちろん、母親が覇王色の覇気使いでもいいが。

このガープの台詞「やはり持って生まれたか」に対し、ガープが覇王色を持ち、ガープの息子ドラゴンが覇王色を持ち、ルフィに受け継がれたと勘違いしている考察者がいる。

ガープやドラゴンが覇王色を出せるという直接の描写は存在しない。
あくまでルフィが持っているからが起点で、「血筋だし、持っているだろう」のような根拠と結論を逆に捉えた考察だ。

しかし、ルフィがロジャーの息子なら話は早い。
覇王色は血筋だし、ガープの「やはり持って生まれたか」という言葉は、「やはりロジャーの覇気を持って生まれたか」という意味となる。しかも、ロジャーがこの世にいない人間だからこその口ぶりだ。ガープだけがルフィをロジャーの息子だと知っているというか、エースと入れ替えた張本人なのだ。

要するに、ルフィはロジャーの血筋だからこそ覇王色を出せ、ガープが「やはり……」と語ったのだ。

ドラゴンも覇王色を使えると勘違いしている人の根拠を洗い出しておこう。

示唆されているセリフは、58巻・570話に集中している。

ガープ「やはり持って生まれたか」……ドラゴンのことだとは一言も言っておらず、ロジャーのことを言っている。

イワンコフ「血は争えナッシブルな様ね」……前後の台詞を取り出すと、人を惹き付ける部分がドラゴンと血は争えないと判断しただけで、覇王色の部分に血筋を感じたわけではない

ドーベルマン中将「革命家ドラゴンの息子だ! 当然の素質」……イワンコフと同様、あくまでドラゴンとルフィが只者ではないことを血筋と捉えた過ぎない。

そもそも、ドラゴンが覇王色を使えるならば、率直にドラゴンが使えるという表現を語ればいいのであって、どうとでも解釈できる表現をすることこそが、ルフィとドラゴンは血縁にないことを語っているのだ。

まあ、仮にドラゴンが覇王色を使えたとしても、他の証拠(物語全般に渡るガープやボニーの態度)でドラゴンとルフィとは血縁関係に無いと結論できるのだが。

ちなみに、レイリーもシャンクスも覇王色を出せる所に注目しよう。彼らが親子という根拠がまた増えた。

アマゾンリリーの女帝であるハンコックが覇王色を出せるとなれば、先々代であるシャクヤクも出せそうだ。レイリーとシャクヤクの息子であるシャンクスが強いのは当然と言える。(シャンクスの親子関係は当チャンネル既出ムービーをどうぞ)


当チャンネルでは、エースという人物は、「ルフィがロジャーの息子だと(読者が)思わないように仕向ける担当のキャラクターだ」と判断している。NARUTOで当てはめるならば、「ナルトが火影の息子や孫だと(読者が)思わないように仕向ける担当のキャラクターとして、猿飛アスマ(火影の子)、猿飛木葉丸(火影の孫)を設定した」となる。もちろん、結局はナルトは火影の子供だった。

つまり、エースにはロジャーの息子だと勘違いしてしまうような表現が多彩なのだ。よって、相当に疑って掛からないと、作者の演出を見抜けないのだ。

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