花魁・小紫の正体が日和は誤り、お玉こそが日和【ワンピース142】

光月日和はお玉として生きている。小紫=日和説は却下。
小紫っぽい女性が光月日和と名乗ったが、名乗ったことはモモの助の妹の日和である証拠にはならない。
1.単に名乗っただけ(嘘つき)
2.心から名乗った(日和の影武者だった小紫自身が自分を日和だと信じてしまっている)
3.日和という名前は重複しているが、モモの助の妹の日和とは別人

当チャンネルのムービーはこちら……2019年にアップ再開
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ワノ国で登場した花魁・小紫太夫。正体が光月日和という説が流行っているようなので、外れだと解説したい。

ネットで語られる小紫=日和説の根拠としては、
●小紫が紹介された後に、モモの助の言葉から日和の話が出るから
●小紫の世代とモモの助の語る日和の年齢・26歳に違和感が無いから
となる。他の話は、小紫を日和だと決めつけて前提とした場合の論理展開となる。

一方、お玉について改めて把握しよう。
●ほっぺからキビ団子を出す能力者(トキトキではない)
●光月一家が戻ってくることを信じている
●8歳の誕生日を迎えた(初登場時には7歳)
●4年近く前(仮に3.8年とする)に5歳(5.0~5.95の範囲)
お玉は最近、時を超えていることが判明する。

次に燃えゆく城に光月トキと日和が残された時期について。20年前とあるが、錦えもんの台詞に「我々にとっては数ヶ月前の出来事」とあるよう、時を超えてから数ヶ月経っていることになる。20年間ジャンプした後に数ヶ月なのだから、20.3年前の出来事だ。

日和=小紫説では、
●日和がトキトキの身を継承した
●お玉は小紫の娘だ
と語られることが多い。理由としては、お玉は4年近く前に5歳でありつつ、現在は8歳になったばかりだからだ。トキトキの能力を持つ者が、お玉と接触可能な所にいるのは確かと言える。

それでは、日和の正体を考察してゆこう。
「日和の現在(正体)は、お玉ではなくなった」という(誤った)意見が語られる場合がある。その思考での主張を述べ、矢印の後に当チャンネルの見解を語る。

●日和の現在は26歳なのだから、4年近く前に5歳なお玉が日和ということはあり得ない → 現在の日和が26歳でも、数ヶ月前の日和は25.7歳。つまり、モモの助達が20年の時を超える前の日和は5.7歳。お玉の身近にトキトキの能力者がいることは正体にかかわらず成立するのだから、20.3年前当時5.7歳のお玉が、4年近く前へ時を飛べば5.7歳のお玉が存在できる。更に1.8年くらい飛んで、現在8歳になれる。この単純計算をで読者の大半ができないと作者は予想して数値を割り当てたといえ、お玉=日和である根拠になるくらい。

●お玉とモモの助が語るシーンがあり、たとえ2歳、成長しているにしても、妹の顔を認識できないのはおかしい → そのシーンではモモの助は刀の修行をしており、お玉の顔を見ていない。更には、お玉とモモの助のいる高さが違うし、位置も離れている。モモの助がお玉をチラ見しても、「妹を26歳だと思っているモモの助」にはお玉を妹だとは認識できない。そして、「会話しつつも、お玉を見ていない」のようなシーンを作った事自体が、お玉=日和である根拠。更には、お玉が妹のことを聞く時点で、日和本人だという揺るがしがたい証拠。日和じゃないなら、生きているかも不明なモモの妹なんてどうでもいいわけで。

さて、日和=小紫説の根源は、小紫が紹介された後にモモの助の言葉から日和の話が出るというわけだが、モモの助の言葉のシーンではお玉がいて、お玉の顔の上で「生きていると信じておる」と出る。会話の現場にいるお玉こそが、日和だという表現だ。前にある小紫のシーンなんて、なんの根拠にもならないのだ。

日和と小紫の年齢がマッチするという主張にも穴を開けておく。年齢というのは根拠ではなく、年齢が外れている場合に否定の根拠になるだけ。

他にも、日和=小紫説には次のような矛盾がある。
●カイドウから隠れるべき立場なのに、一番目立つ場所にいる。修行中にも目立つ。
●お玉やお鶴が浮いてしまう。特にお鶴に関しては、錦えもんから「20年前と変わっておらぬ」とある。
●花魁になって、将軍オロチに近づけるというのは結果論であって、大人になって容姿が優れるとか人気者になる保証は無く、子供の時点では著しく不確定な要素。
●そもそも日和には花魁になる理由がない。20年後にはモモの助達がやってくれることを信じているはずなのだし。

お玉を小紫の娘だとする説になると更なる矛盾。
●小紫は贅沢に腹を満たし着飾り、お玉は飢えたり毒化の危険まであるのは著しいギャップ。
●目立つ花魁が最近にも お玉にこっそり会って時飛ばしをしているのはおかしい。
●小紫以外の人物がトキトキを持つという説もあるが、小紫の正体が日和だからこそトキトキを小紫が持っていて、お玉が小紫の娘という話だったのに、根幹となる前提を無視している。
●なぜ子持ちアイドルという変なキャラを作者が設定するのか意味不明。普通に子無しで、誰かにゾッコンになればいいだけ。
●小紫が26歳だと仮定すると、4年近く前には22歳。そのときのお玉は5歳。生んだ年齢の時点で既に17歳。小紫は、一体、何歳で妊娠したの?

火に包まれた城に残されたトキと日和、なぜ日和が時を超えたのか? その理由は作者がどうとでも作成できる。言い換えると、すでに小紫=日和説は崩壊しており、お玉=日和説の矛盾も解決済みなので、後は作者次第なのだ。別に特定しなくてもいいのだが、当チャンネルはその理由を説明しよう。

火に包まれた城に残されたトキと日和の前に傘の侍が残ることになるのだが、もうこの時点で、トキもしくは日和が生き残っているということ。当チャンネルでは、傘の侍に「16年後の城に飛ばすので、迎えに行って欲しい」のようなメッセージで託したと考察。日和は「これからは姫ではなく傘女」と言い聞かされた。侍は飛徹だと分析。飛徹が待っている人はトキもしくは人魚デン(おでん)。

次に当チャンネルでは、トキの能力はお鶴に渡ったと考察。914話で毒化したお玉が目覚めた後、実はお玉は一度もお鶴の顔を見ていない。笑顔で目をつぶっていたり、頭を下げていたり、お鶴に首を捕まれ白目になったり。更には、腹いっぱい食べるお玉を見て、お鶴は涙を流す。お玉みたいな子供はいくらでもいるのだから、その程度で泣くのはおかしいし、泣くシーンを作る事自体がおかしい。これはもう、お鶴こそがお玉の母親だと判断できる。お鶴は新入りを自称しており、20年前から(時超えを何回かに分けて)来たので、子供たちの惨状に慣れていないとも言える。

補足だが、モモの助の母親はトキで、日和(お玉)の母親は鶴女。父親は同じくおでん。

お鶴の着物の帯は水玉だが、お玉の着物の破れて補修した布と柄が一致。他にも、女はどうあるべきかの しつけを実施したりと、古い世代の母の態度。

噂では「トキは遥か過去から」となっているが、あくまで噂水準の話。近い例としては、ナミの育ての母ベルメール。「村の名簿」では独身で子無しだった。しかし、当チャンネルはトリックを解明している。村の外に元夫モーガンと、息子ヘルメッポがいると。ヘルメッポと名前が近いので勘の鋭い人には解説不要だが、ベルメールの話は改めて。

小紫の正体(スキヤキと桃兎ギオンの娘)と、トキの話は改めて語る。トキは茶豚トキカケ(時翔け)の姉だと語ることになる。今回は小紫が日和ではないという根拠を語った。

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